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 全国のえびす神社の総本社である西宮神社。ゲッチュ!では毎年恒例の西宮神社さんの取材。今回も、平成19年度の初詣から、十日えびすまでの行事内容の一部をご紹介致します。

 西宮神社の行事の詳しい内容は、過去の「取材バックナンバー」をご覧になっていただければ充分な情報を、掲載していますので、今回は、例年の行事内容に、一部新たな内容も加わりましたので、その内容を中心にご案内致します。

開門神事福男選びの朝、神社本殿は、黄金色に輝き、参拝者を待っています。

例年、初詣に約50万人、十日えびすの3日間で約100万人、が参拝に訪れる。

「有馬温泉献湯式」は、9日の宵えびすの2時に拝殿内で、斎行されます。

 5日午前11時から西宮神社境内の、本殿西側に鎮座する、末社「百太夫神社」にて、えびす様の信仰を全国に広めた人形遣いの方達が、その祖神として崇めた百太夫神をお慰めするお祭り「百太夫神社祭」を行われます。

 えびす様の信仰が今日のように全国に広まったのは、室町時代以降の西宮の散所村(現在の産所町)に住んでいた人形遣い達が、えびす様のご神徳を人形操りに託して全国を廻ったからだといわれていますが、この人形遣い達は、江戸時代になると西宮を離れ淡路島に移ってしまい、現在は国の重要文化財に指定されている淡路人形浄瑠璃や大阪文楽の源流と言われているそうです。

 百太夫神社は、元々散所村にありましたが天保10年(1839年)に、西宮神社の境内に御鎮座した1月5日を記念して、毎年1月5日の午前11時に祭典を行い、人形に見たてた五色の団子を特別にお供えされます。なお現在、散所村の跡地(西宮市産所町NTT阪神支社敷地内)には記念碑と人形遣いの銅像が建立されています。

 例年、祭典に引き続き人形操りと関係の深い淡路島や阿波からえびす舞の奉納があり、本年も阿波・徳島から「箱廻しを復活する会」(中内正子)一行がご神前にて「阿波木偶箱廻し」御祝儀三番叟・えびすなどの人形廻しの奉納がおこなわれます。

 平成19年度は、神社での斎行後、新たに午後1時頃から、阿波木偶箱廻し一行が、「門付」を致します。その後。午後3時30分ごろには、阪神梅田駅の改札出口にても「えびす舞」を行われます。

 当日は、阪神電車の十日えびす期間中運行予定の、えびす電車のヘッドプレート授与式等も予定されています。
末社「百太夫神社」にて、
人形遣いの「阿波木偶箱廻し」
えびす様の人形が魚を釣り上げる際
願い事をするとかなうとされる。
散所村の跡地には人形遣いの銅像
と記念碑が建立されています。
 西宮神社の「十日えびす」は1月10日を中心に9日から11日までの3日間は、阪神間における最大の祭典で有名ですね。この3日間で参拝者は毎年100万人を超え境内は賑わっています。例年、ゲッチュ!取材スタッフは、開門神事の取材も兼ね、9日から密着取材をしておりますが、やはり神社境内や、周辺の賑わいは、凄いです。あふれんばかりの境内は、表大門(赤門)から本殿まで人の波に合わせて歩いてるって感じで、1万2千坪に及ぶ境内や、周辺には名物の吉兆店や、露天等が約500軒以上(昨年の露天は540軒以上/西宮神社調べ)ほどが軒を連ね、阪神西宮駅から西宮商店街、そして、神社東側のえべっさん筋は歩行者専用なので、西宮神社を中心に、街全体がお祭りムード一杯です。

 「十日えびす」と言えば、「招福マグロ」毎年、約300キロ(昨年は278kg/2m 25cm)の特大の本マグロが拝殿に奉納されており、賽銭をぺたぺた張り付け、商売繁盛の願掛けをするのが有名ですが、19年は、招福マグロを北西に向け、マグロの横に新たに、「開門神事福男選びケーキ」も奉納されます!

 西宮神社にケーキ?と思われる方もおられると思いますが、この特大ケーキ(約1m×1m 80cm/約200キロ)は、昨年10月に甲子園球場近くのホテル「ノボテル甲子園」さんで開催された「西宮洋菓子園遊会」に出展された特大ケーキで、赤門が開き、参拝者が飛び出す瞬間をモチーフにした作品です。取材時に拝見させていただいたのですが、凄く精緻な造形で、このケーキを作成されたのは、阪急甲陽園駅近くの、有名ケーキショップ「ツマガリ」さんを中心に、パティシエ一同が繊細な感性で創り上げたもので、作成するに当たり、赤門の写真を何枚も撮影され、資料を集め、「開門神事福男選び」の溢れんばかりの砂糖で作成された参拝者(マジパン)の臨場感や、赤門の造形、参拝道などのリアル感をお菓子で表現されています。ケーキ造形の色等は、カカオパウダーやシナモン、焙じ茶などで微妙な色合いを出されており、まさに芸術!見る価値大です。
「開門神事福男選び特大ケーキ」
この写真を見ると本物の写真?

近づいて見ると参拝者が、マジパン
です。見たことあるキャラクターも・・・

「招福マグロ」は拝殿左側に奉納。
まず、お賽銭を張りましょう!

 そして平成19年度の「開門神事福男選び」ですが、もうゲッチュ!では有名な内容なので、詳しくは過去の内容をご覧頂くとして、今回も、「開門神事福男選び」の参拝には、赤門前での場所取りを禁止し、事故防止の為に、10日の深夜12時より、西宮神社会館玄関前にて、若戎会の方々や有志の方の御協力による抽選会にて、先頭の108名の場所割りを決定致します。開門神事は、読んでのごとく「神事」ですので、当日は、係の方の説明をしっかり聞き、抽選会をスムーズに終らせましょう。神社内では、深夜12時の閉門と同時に「忌籠(いごもり)神事」を斎行されております。抽選会中の境内では静かにお願い致します。

 抽選に当たった方は、その場で、赤門前の場所決めをし、一旦解散となります。その後4時30分に赤門前に集合していただき、神職から、開門神事の意義の説明をされますのでしっかり聞きましょう。その後、開門前の参拝者への、お清めのお祓いをするそうです。(上記内容は予定に付き、当日変更の可能性もあります)

 閉ざされた境内では、10日の午前4時には本殿にて十日えびす大祭を厳粛に行われ、大祭終了の午前6時を期して大太鼓を合図に表大門(赤門)を開くと同時に、外で待ち構えた参拝者が約200メートル離れた本殿に向かって一番参りを競う「走り参り」を行います。これを「開門神事」といい、西宮神社の「十日えびす」独特の特殊神事として有名ですね。

 本殿に早く到着した順に1番から3番までがその年の「福男」として選ばれ、奉告祭を斎行。認定証、えびす様のお面、ご神像をはじめ特別商品を授与されます。続いて福男の3名による拝殿での鏡開きが行われ、参拝者にお神酒が振る舞われます。また、平成16年から開門神事に参拝された、先着2,000名に無料授与されている「開門神事参拝の証」の根付タイプは、今年のストラップ部分が赤になります。配布場所は例年同様、本殿の西側「特別授与所」にて配布されています。毎年あっという間に無くなるので、お早めにゲッチュ!しましょう。

 今回は新しく、10日の9時頃から、西宮神社会館の2階の接待所にて、淡路からの人形操りの方が夜までに数回、人形操りをされるそうです。開門神事後に、ご覧くださいとのことです。また、人形操りの方も、走り参りに参加されるそうですよ!

 今年は、大国主西神社の南側にて、「干支縁起物」に力を入れているそうです。お守り、土鈴、絵馬、一刀彫等を授与。平成19年は、『猪』、猪突猛進のごとく前日の「宵えびす」の時に授与されるのも、福男への近道かも?
開門神事福男選び参拝者の皆様へ
一、表大門は一月十日午前0時に閉門し、午前六時に開門します。
二、早くからの場所取りは参拝者の迷惑となりますので禁止します。
三、表大門付近でのテント設営、火気の使用は禁止します。
四、開門時の事故防止の為、押し合うことなく係員の指示に従って下さい。
五、転びやすい履物や泥酔状態での走り参りは禁止します。
六、参拝者に参拝証を授与します。但し数に限りがあります。
七、開門神事で表大門に並ぶ順番は抽選で行います。抽選人数に限りがあります。
八、事故防止のため係りの判断により、こども・高齢者等には表大門付近から離れて
   いただくようお願いすることがあります。
九、神事ですので奇抜な衣装での参加はご遠慮下さい。
西宮神社

平成十八年の福男。
左の粂良太さんが「一番福」
赤門からの参拝路のデコボコは、
しっかり整備されました。
平成十九年度の「開門神事参拝証」
今回は赤門の「赤」?のストラップ。

 平成19年の西宮神社の最新情報をお伝えします。

 昨年12月に表大門(赤門)前の鳥居が復興しました。
 西宮神社の正門にあたる国の重要文化財の表大門(通称:赤門)前に、震災前にあった大鳥居が、12月16日に再建されました。創建時期は、はっきり分からないそうですが江戸時代の絵図には既にみえていたそうで、赤門前の鳥居は両国街道の正面に当たり、西宮市の道路元標的な役割をもち、里程基準となっていたそうです。

 平成7年の阪神大震災の激震により支柱を残し、惜しくも瓦解したまま、平成18年まで再建が見送られたままになっていましたが、芦屋市の篤志の方の発願により復興されました。

 また、これまで未舗装だった、境内東門から赤門、北歩道から神社会館前にかけての歩道の舗装を行い、参道のデコボコ箇所を埋め合わせ、雨天の境内での泥はねを防止をされました。そして東門すぐの沖恵美酒神社の参道脇に砂利を敷きつめ整備もされていました。


西宮神社会館前の北歩道が
美しく、舗装されました。


復興した大鳥居と赤門。これからの
西宮の道路元標になるでしょう


昨年に続き取材の御協力をして
頂いた広報担当の堀川さん


 初詣〜十日えびす期間中、「西宮神社境内ご案内地図」を配布しています
 平成19年度の、初詣〜十日えびすの期間中に、西宮神社境内にて、詳しい境内の案内や、参拝路を表示した地図付きの「十日えびすの案内チラシ」を配布しています。年末年始祭典表や、十日えびすの行事案内、そして、詳しい境内地図が表記されています。この地図どこかで見たことが。。。そうです、ゲッチュ!での西宮神社さんの取材ページにて掲載しています、「開門神事福男選びコース解説オリジナル地図」をさらに改良して、ゲッチュ!が作成しました(軽く宣伝^^)

 参拝路や、お帰り路、本殿、各末社の位置、福笹授与所や、神札授与所の場所や、ご祈祷などの受付時間も書いています。いつも見慣れた境内も、この期間は沢山の参拝者が境内におられ、自分の位置が分からなくなる場合がありますので是非、手に入れて下さいネ!


「十日えびす西宮神社境内ご案内」チラシに
境内の各授与所などが、分かりやすく解説。





境内地図の拡大イメージです。
かなり精密に作成させて頂きました。
平成19年度 西宮神社 1月の行事
1月 9日 宵えびす
1月1日 0:00 初太鼓 14:00 有馬温泉献湯式
6:00 歳旦歳・若水神事 16:00 宵宮祭
1月2日 10:00 奉射事始祭 1月10日 本えびす
1月3日 10:00 元始祭 4:00 十日えびす大祭
1月5日 11:00 百太夫神社祭 6:00 開門神事福男選び
1月8日 9:00頃 招福大マグロ奉納式 1月11日 残り福
1月15日 10:00 十日えびす奉賽祭
インフォメーション
●交通 表大門(赤門)まで、阪神電鉄西宮駅から徒歩5分、
 JR西宮駅・阪急西宮駅から臨時バス増発
●住所 〒662-0974 西宮市社家町1-17
●TEL. 0798-33-0321
※初詣・十日えびす期間中は、境内駐車場が使用できません。
※神社付近の路上駐車はご遠慮ください。
●西宮神社 社報「西宮えびす」ホームページ:(新春号に更新しました)
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/

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